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公務員も会社員も作家になれる!副業で始めてプロになるまでの道筋

青少年時代に文学に触れて感動したり、冒険小説を読んで心を踊らせて作家を夢見た人は多いのではないでしょうか?

それでも就職の時期がくると、たいていの人は夢は夢として、現実には会社員や公務員に落ち着きます。

一方で、実際に副業で執筆活動を始め、収入を得る人もおり、その中から専業作家になる人もいるのです!今からでも遅くはありません。

公務員や会社員が作家活動を始める方法や注意点、仕事の取り方などを紹介します。

副業作家は会社員でも公務員でもできる?


会社員の副業に関しては「働き方改革」の流れを受けた、2018年1月の厚生労働省による「モデル就業規則」の改定で原則容認になっており、本業に支障をきたさないかぎり作家活動の副業は問題ありません。

もちろん始める前に自分の会社の就業規則の確認や、上司への許可など必要な手順は踏んでくださいね。

一方、公務員は副業に関して厳格に法律で禁止されています。国家公務員法と地方公務員法の双方に規定があり、「営利目的の私企業への就業」は禁じられいます。例外として代々続く林業や株式投資・不動産賃貸業などは一部認められています。

では作家はどうでしょうか?結論は、公務員でも作家活動の副業は可能です。作家活動は営利目的というより「表現」および「趣味」の範疇であって、法による規制の対象外になるからです。肉体的には疲弊しないので、職務に差し支えないのも理由1つでしょう。

公務員で作家をやるための条件(公務員以外の人はスキップしてくださいね!)


公務員で作家としての執筆活動は認められますが、クリアするべき条件が3つあります。詳しく見ていきましょう。

任命権者の許可が必要!

まず1つ目は作家活動を継続的にやっていこうという場合は、任命権者の許可を得なければなりません。任命権者とは市役所なら市長、県庁なら県知事、国家公務員なら総理大臣となります。

これを怠って作家活動が発覚した場合には、法律違反として厳しいペナルティを受ける恐れがあるので、忘れずに許可をとりましょう。

厳守しなければならない「守秘義務」

条件の2つ目は、守秘義務を全うすることです。公務の中で知り得た情報を、外部に漏らしてはいけないということで、相手が身内や友人でも守らなければなりません。

ましてや作家の場合は、活字にして世間に発信してしまうと事は重大になります。たとえ悪意のないうっかりであれ、守秘義務を怠ってしまった場合は厳重な処罰が下されるので、注意しなければなりません。

本業に支障をきたすのはNG

最後の条件は、作家に限らずすべての副業に言えることです。副業で何があろうと、本業の公務に支障をきたしてはなりません。

そもそも作家の執筆活動は、肉体的疲弊がなくて職務に支障をきたさないという前提もあってこそ、許可される対象となっているのです。

作家にはさまざまな種類がある!


一般的に「作家」のひと言で職業をくくりますが、実際はさまざまな種類があります。具体的に見ていきましょう。

ライトノベル作家

エンターテインメントの中でもその読みやすさで、読者層が中高生から大人まで幅広い「ライトノベル」は、比較的チャレンジしやすいと言われています。

題材にはファンタジーやSF・ゲーム小説・ボーイズラブ・コミカルなミステリーなどがよく選ばれます。

絵本作家

最近は芸能人やアーティストなどが、「副業」というより「複業」のイメージで絵本を出版しています。

絵が描けて文章も書ける力が必要ですが、技術的な完成度もさることながら、味がある絵や雰囲気がある文章で魅せることもあります。

漫画家

漫画のポテンシャルは相変わらず高くて、それを示すよい例が昨今のTVドラマです。ひと昔前は小説のドラマ化は多く、漫画もアニメ化は昔からありますが、漫画の実写ドラマ化が現代のトレンドなのです。

二次元でさまざまなことを表現してしまう漫画は、誰でも画けるものではありませんが、漫画家になれると収入面も充実します。

ミステリー作家

エンターテインメントの代表格のジャンルはやはりミステリーです。ミステリー作家は流行作家の代名詞のような時期もありました。

現代はひと昔前とは違って、単なる謎解きミステリーでは読者は満足しません。ミステリー要素プラス何か別の角度の新しい要素を併せ持った小説が求められます。

純文学作家

純文学は本来ベストセラーにはなりにくいジャンルです。自分の感性と哲学で書き上げるような分野であり、認められることが難しくはあります。

しかし最近の芥川賞などは昔の純文学のイメージから変化してきており、若干ポップな要素も入った、エンターテインメントに通じるようなものが賞をとっている傾向にあります。書く人にとって、純文学の間口が広がっているのかも知れません。

ノンフィクション作家

フィクションである小説に対して、ノンフィクション専門の作家もたくさんいます。ノンフィクションはある特定の事件や人物、歴史的な事実や世間には知られていない世の中の裏側の事情などを、徹底した取材で再現する作家です。

文章によるドキュメンタリーではありますが、当然取材しても不明な部分は想像で埋めることになるので、小説家に通じる想像力も求められます。

文学者と言うよりは、ジャーナリストの気質の強い人が向いているようです。小説から始めてノンフィクション作家で成功した人もたくさんいます。

作家の仕事はこうやって取る!


作家は普通の副業案件とは仕事の系統が違うので、作家の仕事をいざ取ろうとするときには、一体どのような方法があるのでしょうか。

クラウドソーシング

他の副業と同じように「業務委託」としての仕事を、クラウドソーシングで探すのも1つの方法です。件数は多くはありませんが、中には「小説執筆」「絵本制作」「エッセイ執筆」「ショートショート執筆」などの依頼もあります。

案件によって報酬はまちまちですが、経験を積むためにやるのもよいかも知れません。

ブログやSNSからのクライアント募集

自分自身のブログやFacebook、Twitter、LINEなどのSNSを使ってクライアントを募集する方法もあります。お金をかけない広告のような感じで、気軽に発信できるところがよいでしょう。

サンプルの短編などをブログで読めるようにして、興味を持った人からの依頼を受けるのです。観る人が多ければ多いほど、クライアントが現れる確率が高まります。

作品を応募する

懸賞小説や各種の小説(絵本)コンテスト、出版社が主催の文学賞などに自分が書いた作品を応募するのも、王道のやり方です。コンテストによってさまざまなジャンルがあるので、応募できる件数はたくさんあります。

公募ガイド」というあらゆる公募情報が掲載された月刊誌があります。そのオンライン版もあり、誰でも無料会員登録できて、潤沢な募集案件が閲覧できます。賞金は5万円ぐらいから100万円の賞もあります。

電子書籍やnoteなどで有料コンテンツとして販売

Amazonのアカウントがあれば、自分の作品を電子書籍「Kindle」化して、販売することができます。実際にプロ以外の電子書籍作品も、安価ですがKindlenのラインナップに存在します。

あるいはクリエイターとユーザをつなぐサイト「note」で販売することも可能です。よいパターンとしては自作をnoteで発表して無償で読んでもらい、ファンや理解者を作り、交流して増やしていき、とびきり自信がある作品を販売するのです。

ストアカなどのスキルシェア

スキルシェアサービス「ストアカ」を利用するのもよい方法です。自分が持っているスキルを他の人に教えたり、他の人にレクチャーしてもらうこともできます。

小説や絵本の書き方を教えたり、教わったりして広がる人脈の中から、将来的にオファーがくるかも知れません。

過去の作品を数編ポートフォリオサイトで発信してみよう

過去に執筆した作品をポートフォリオサイトで公開してみるのも1つの方法です。現代のクリエイターの多くは、自分の作品や実力を知ってもらうためのツールとして、ポートフォリオサイトを利用しています。

イラストレーターや写真家などビジュアル系の芸術家が、新規クライアントを獲得するためのアピールに使いますが、文章系でもビジュアルの演出を加えて使うのも面白いのではないでしょうか。ポートフォリオサイトを無料で作成できるサービスも存在します。

おすすめの無料ポートフォリオ作成サービスは下の2つです。
wixはこちら
amebaowndはこちら

実例!公務員からプロ作家への道のり


「女たちのジハード」で直木賞を受賞した女流作家・篠田節子さん、「となり町戦争」で有名な三崎亜記さん、そして歴史小説の大家・童門冬二さんという3人の公務員出身のプロ作家の実例を紹介します。

上昇志向を行動によってカタチにしてしまった篠田節子

公務員として図書館に勤めていた篠田節子さんは、上昇志向を持っていました。30歳を迎えて朝日カルチャーセンターの小説執筆講座に通いました。そこで直木賞作家の指導を受けます。

32歳の時には講談社フェーマススクール・エンタテイメント小説教室に通い始め、プロ作家から小説の手ほどきを受けます。同じ講座の受講生には、宮部みゆきさんがいました。

35歳の時にホラー中編小説「絹の変容」で「小説すばる新人賞」を獲得します。文学賞の初受賞を機に、作家活動に専念するべく公務員を退職します。

その後の活躍はご存知の通りで、多くの作品が映像化もされ、TVシリーズになったものもある押しも押されぬ人気作家です。

公務員から自己流で人気作家に転身した三崎亜記

三崎亜記さんは市役所職員として勤めながら、28歳頃のパソコン購入をきっかけに「となり町戦争」の執筆を開始しました。

その6年後に同作で「小説すばる新人賞」を受賞しました。2006年にデビュー後の第3作「失われた町」の刊行をきっかけに市役所を退職し、専業作家になりました。

篠田さんは小説講座に通い、三崎さんは自己流で、ともに公務員時代から副業で作家を始めました。どちらもやがては、専業の作家の道を歩んでいます。

人生の元手が活かされた歴史小説が胸を打つ・・・童門冬二

童門冬二さんは東京都に入都して目黒区役所係員に始まり、東京都立大学理学部事務長・広報室課長・企画関係部長・知事秘書・広報室長・企画調整局長・政策室長などを歴任しました。

勤めながら31歳から作家活動を始め、歴史物やミステリーを書き続けました。在職中の1960年に「暗い川が手を叩く」で芥川賞候補になるほどの、実力を発揮していました。

公務としての仕事上の経験を通して、人間管理と組織の実学を、日本が辿ってきた歴史の中に再確認することができたと言います。

1979年に退職し、作家活動に専念することになりますが、蓄積された人生の元手が活かされて、歴史小説・ミステリー・ノンフィクションの分野に新境地を開拓したのです。

まとめ


会社員であれ公務員であれ、作家活動自体は副業として認められます。色々な方法で仕事を見つけて副業作家を始めましょう。

プロの専業作家を目指すなら、SNSで作品を発表して経験を積んだり、講座やスクールに通って学び、スキルを磨くのが有効です。そして文学賞などに前向きに応募しましょう。

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