コラム

デュアルライフ・デュアラーとは?多様化の時代の新たな2拠点生活

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デュアルライフ(Dual Life)とは、生活や仕事の拠点を2つ持ち、双方を行き来しながら暮らすライフスタイルのことを指し、それを実践する人たちをデュアラー(Dualer)と呼びます。拠点となる2か所がどこにあるかはニーズによってさまざまですが、ひとつを仕事に便利な都市部に、ひとつをゆとりのある生活を送るのに最適な郊外・田舎に置くというケースがほとんどででしょう。

呼び名・呼ぶ方はともかく、従来からこうした暮らし方・ライフスタイルを実践していた人々は少なくなく、デュアルライフという概念がまったく新しいものだというわけではありません。一方で、デュアルライフを実践するには、クリアしなければならない課題が少なからずあったのも事実であり、実現のためのハードルは低くなかったのが現実でした。

ところが、近年になって幅広い層の人々がデュアルライフを実践するようになり、多くの人たちがデュアラーというライフスタイルに関心を寄せ、注目するようになったのです。これまで限られた人々のものだったデュアルライフを、幅広い層の人々が実践できるようになったのはなぜでしょうか?近年になって大きな注目を集めている理由はなんでしょうか?

そこで本記事では、デュアルライフが注目を集めている理由、デュアラーが増加している要因ともいえる環境の変化を解説し、実際にデュアラーがどのような暮らし方をしているのか、その実態を簡単に紹介していきます。

デュアルライフ・デュアラーとは?


2つの生活・仕事の拠点を持ち、双方を行き来するライフスタイルがデュアルライフであることは解説しましたが、デュアルライフを実践する人たちをデュアラーと名付けたのは、リクルート住まいカンパニーのブランドである「SUUMO」です。

明石海峡大橋を挟んだ神戸市・芦屋市と淡路市・洲本市が、島&都市デュアルとして魅力を発信するなどのデュアルライフ盛り上がりを受け、リクルートグループが2018年12月の「2019年のトレンド予測」で、トレンドワードとして発表した造語です。

従来のデュアルライフとの違い

リクルートグループがトレンドワードとして発表したことからもわかるように、デュアラーという言葉ははより幅広い層を対象にしたものです。この点で、デュアルライフの持つ意味が従来とは異なることがわかります。

従来のデュアルライフのイメージは、都市部の自宅のほかに郊外・田舎に別荘を持つというものでした。別荘購入のための資金や、拠点間移動のためのコストが必要なことから、富裕層や時間・資金に余裕のあるシニアが実践する、というのが従来のデュアルライフだったといえるでしょう。

しかし、現代のデュアルライフはそうしたイメージとは異なります。あくまでもリクルートの調査によるデータですが、デュアルライフを実践するデュアラーの年代は、20代・30代がそれぞれ29%でもっとも多く、全体の半数を大きく超える58%にもおよんでいます。しかも、デュアラーの過半数となる52%の世帯年収は800万円未満であり、その人物像は一般的なビジネスマンやファミリー層なのです。

デュアルライフが一般化した理由


デュアラーを実践する人たちの実態を見れば、資金に余裕のある人・富裕層のライフスタイルだと思われていたデュアルライフが、若い世代のビジネスマン・ファミリーでも実践できるように変化してきているのがわかります。

それでは、これまでクリアしなければならない課題があり、ハードルの高かったデュアルライフが一般化したのはなぜでしょうか?考えられる要因を解説していきましょう。

働き方・価値観の多様化

インターネット網の整備が進んで情報化社会となった現代では、どこにいても仕事ができる環境が整い、Skypeやチャット、メールなどを駆使してメンバーとコミュニケートするのも簡単です。働き方改革の推進によって、一般企業でもリモートワークが普及し始めるなど、多様な働き方が現実のものとなりつつあります。

こうした状況は、人々の価値観の多様化ももたらしたといえるでしょう。正規雇用にこだわる風潮が薄まり、フリーランスとして独立する、事業を立ち上げるなど、働き方の選択肢も広がったのです。となれば、オフィスに通勤するのに便利というだけで生活の拠点を決める必要もなくなります。

デュアラーへの関心が高まっているもっとも大きな要因は、働き方・価値観の多様化によって、人々が柔軟に身軽にライフスタイルを変えられるようになったことが挙げられるでしょう。

地方の過疎化・空き家問題

終身雇用が保障されていた高度成長期は、都心の会社に勤務しながらも、ゆとりの持てる郊外に自宅を購入し、ある程度の時間をかけて通勤するというライフスタイルが一般的でした。

しかし、共働き世帯が増え、利便性が追求されるようになると、多少コストが高くても通勤などに便利な都心のマンションを自宅に選ぶという人たちが多くなったのです。こうした都市一極集中は地方の過疎化を招き、住民の高齢化による空き家問題も発生しつつあります。

危機感を持った地方自治体などでは、島&都市デュアルを発信する淡路市などのように、デュアルライフの魅力を訴える一方、多くの人が暮らしやすいような環境整備を整えてきているのです。

また、過疎化によって極端に値段の下がった空き家などを格安で手に入れられるようになった、親族の所有する地方物件を譲り受けた、などをキッカケに、コストをかけずにデュアルライフをはじめる人々も多いようです。

シェアリングエコノミーの普及

シェアリングエコノミーの考え方が普及したのも、デュアルライフを一般化したのに大きく影響しているといえるでしょう。

地方のシェアハウスを利用する、コワーキングスペースとシェアハウスが一体となった住職一体型のコリビングを利用するなど、拠点を「所有」するのではなく「シェア」することで、気軽にデュアルライフを楽しめるようになったのです。

民泊サービスなどが一般化したのもデュアルライフ一般化の大きな要因です。地方に拠点を持つための方法が「所有」「シェア」「借りる」と、選択肢が大きく広がったのに加え、格安で地方の物件を購入したデュアラーが、利用していない間に民泊として活用し、購入資金を回収することも可能になったのです。

カーシェアリングなど、移動コストを抑えられるシェアリングサービスが一般化したのも、デュアルライフのハードルを下げる理由のひとつであり、LCCの一般化で空の移動が身近になったのも大きな要因として挙げられるでしょう。

デュアラーへの関心が高まっている背景


ここまでで、働き方・価値観の多様化やシェアリングエコノミーの普及など、デュアルライフを送るための環境が飛躍的に整備されてきたことを解説しました。しかし、どんなに環境が整備されても、デュアルライフに魅力を感じられなければ、だれも実践しようとは思わないはずです。では、なぜこれほどまでに多くの人々がデュアラーへの関心を高めているのでしょうか?

その背景には、上述した都市一極集中への反動があるのではないかと考えられています。利便性を最優先して選ばれる都心の駅近マンションは、たしかに仕事やこどもの通学に最適かもしれません。しかし、動きの速い都市部の生活ではゆとりを持ちにくく、緑も多いとはいえないでしょう。

こどもをのびのびと育てるため、ゆとりの持った生活を送るため、地方や田舎への暮らしに憧れを持つのは当然かもしれません。そんなタイミングで、デュアルライフを送る環境整備が整ったのが、デュアラーへの関心が高まっている理由なのかもしれません。

デュアラーはどのような暮らしをしているのか?


働き方・価値観の多様化が、現代のデュアルライフを一般化させた大きな要因でもあるため、デュアラーを実践する人々の目的やライフスタイルも多様化しています。そうした意味においては、デュアラーが100人いれば100通りの暮らしぶりがあるといえますが、リクルートによると、デュアラーのライフスタイルは大きく6つに分類できるということです。

代表的ともいえるデュアラーの暮らし方はどのようなものなのか?その6つのタイプを簡単に解説しておきましょう。

趣味満喫デュアラー

サーフィン・キャンプ・農作業などの趣味を持ち、従来からよく通うエリアを持っていた人々が、趣味をより深く満喫するため、現地に拠点を持って行き来するようになったというパターンです。

自然癒されデュアラー

ストレスの多い都心の生活から逃れ、自然を楽しみ、ゆとりのある生活を満喫して癒されたいという動機から、現地に拠点を持つようになるパターンです。どちらかといえば、富裕層が実践してきた従来のデュアルライフに近く、ハードルが下がったことによってデュアラーとして実践できる人が増えたというイメージでしょう。

ふるさとデュアラー

もともと都会育ちで故郷を持たない人が田舎に憧れる、配偶者の故郷を大切にしている、などで現地に拠点を持って行き来するようになるパターンです。

プレ移住デュアラー

デュアルライフが注目される以前から、地方や田舎に移住するというニーズは一定数以上ありました。しかし、マスコミなどの報道を目にした方も多いように、地域のコミュニティに溶け込むのは簡単なことではありません。

こうした状況を前提に、コミュニティに溶け込める地域なのか?暮らしぶりはどうなのか?を試す目的で、現地に拠点を持つようになるパターンです。プレ移住デュアラーの特徴は、その名の通り移住を前提にしている点であり、この意味においては、ほかのデュアラーとやや異なる目的を持つといえるかもしれません。

のびのび子育てデュアラー

自然のなかでのびのびと育てる、多くの世代との交流を体験させるなど、子育てを重視して現地に拠点を持つパターンです。週末を利用することで、都市での学校教育と自然と親しむ子育てを両立できるのが魅力であり、もっとも大きな目的でしょう。

地域貢献デュアラー

製品と同様に業務のコモディティ化が進み、自己承認欲が満たされない、都市部では競争が激しいが、地方では自分のスキルを活かせると感じる人などが、地方で地域貢献をする目的で現地に拠点を持つパターンです。シェアハウスやコリビングを利用する場合が多いといえるでしょう。

デュアルライフ実践後の変化は?


毎週末のように拠点間を行き来する人、月に数度訪れる人など、拠点間の距離や頻度もデュアラーによってさまざまですが、拠点間の距離が2時間未満の場合が全体の約6割、滞在日数の平均が月2〜5日間の場合が半数弱となっていることから、現代のデュアラーがムリのない範囲で柔軟にデュアルライフを楽しんでいる様子が伺われます。

それを反映するように、デュアルライフを送るようになって満足度が上がった、やや満足度が上がったと答えたデュアラーは、全体の74%にもおよんでいます。心にゆとりができた、趣味が充実したという意見のほかにも、オンオフの切り替えが簡単になった、新たな挑戦ができる機会ができたなど、デュアルライフは仕事面にもいい影響を与えているのもわかります。

現実味を増す選択肢としてのデュアラー


デュアルライフを実践する人たち、デュアラーが数多く現れ、多くの人々から注目されているのは、働き方、価値観など、人々の嗜好や考え方、生き方が多様化したことが大きく影響しています。それにあわせるように多様なサービスが登場し、シェアリングエコノミーの考えが普及したことで、デュアルライフに対する人々の興味がより一層高まったのだともいえるでしょう。

一方、シェアハウスや民泊をはじめとしたサービスが、将来的にも大きく成長するとは限らないため、デュアルライフを実践するうえでの環境に変化が生じる可能性はあります。しかし、少子高齢化による空き家問題は、今後のさらなる深刻化が予想され、人口減少に歯止めをかけたい地方の願いも変わらないでしょう。つまり、ライフスタイルとしてのデュアラーは、選択肢として今後ますます現実味を帯びてくると考えられます。

もちろん、地方コミュニティに溶け込めるのか、といったデュアルライフならではの課題がなくなったわけではありません。反面、現代の多様化したデュアルライフのスタイルは、そういった課題を解決できるだけの柔軟性を持っており、デュアラー・地域住民ともに、多様性を受け入れる下地ができつつあるのも事実です。

思い悩んでいるだけではなく、その柔軟性を最大限活用し、とにかくデュアルライフを実行してみるのがいいのかもしれませんね。

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