インタビュー

デザイン副業に知識は不要!現役デザイナーに聞く、未経験から始める方法

クラウドソーシングサービスでも見かけることの多い「デザイン」の仕事。
専門性が高く、始めるにもハードルが高そうなイメージですが、現役デザイナー・Yさんに話を聞くと、意外にも「簡単にチャレンジできます」との答えが。
果たしてその理由とは? また、デザイナーを続ける秘訣なども語ってくれました。

——現在のお仕事について教えて下さい。
昨年まで、本業はエディトリアル(雑誌)デザイナー、副業では本業とは異なったプロダクトデザインや名刺デザイン、イラストの仕事をしていました。
副業で自信を得たことがきっかけで、今年から独立をしました。

——副業をはじめたきっかけはありますか?
5年ほど前に、知人から声をかけられたことです。
女性向けファッション誌のカルチャー連載ページに載せるタレントの似顔絵を描きました。

——副業を始めた当時のギャラはどれくらいでしたか?
1点3000円ほどでした。それを月に何点かお願いされるという形で、はじめはお小遣い程度でしたね。
けれど、本業とは違う仕事ができて、楽しかったことで本業以外のデザインやイラストもチャレンジしてみたいなと思ったんです。
そこからたくさんの副業を経て、だんだん生活できるくらいいただけるようになりました。

――ポジティブな考え方ですね! 副業時のスケジュールはどのようなものか教えていただきたいです。
平日11時〜21時くらいまで働いて、帰宅してから副業を行っていました。土日は休みとしてしっかり分けていましたね。
たとえばイラストだと1点1時間かかっていて、深夜になっても一つの仕事はまとめて1日で終わらせるようなスケジュールでした。
プロダクトデザインや名刺デザインも、基本的には平日帰宅後に、時間を作って行いました。

――独立前に本業と副業を両立していて、メリットを感じることはありましたか?
デザイナーとしての幅が広がったことでしょうか。
こんなことも出来る、とさまざまな場で提案ができますし、それぞれのデザインがまた別のものに活きたりもします。
たとえばエディトリアルデザインで知った加工の仕方を、プロダクトデザインの方でも使ってみたり。
あとは、デザインの楽しさを改めて知れることでしょうか。

——そうなんですね。現在はどのように仕事を受注していますか?
エディトリアルデザインの仕事を知人からの紹介、それとクラウドソーシングサービスを使ってイラストやプロダクトデザイン、名刺デザインの仕事をいただいています。
エディトリアルデザインは月刊誌が主で、デザイン入稿が月の後半に集中するんです。
そこで、月の前半は時間ができるので、クラウドソーシングサービスからいただくお仕事をして、というスケジュールです。

――最低価格は決まっていますか?
イラストは5000円、雑誌のページ企画は内容によりますが1ページあたり7000円ですね。名刺などはその時によって違いますが、5万円はいただいています。

――報酬アップのために努力したことはありますか?
当たり前のように感じるかもしれませんが、締切より早めに提出することですね。
特にエディトリアルデザインでは、ファーストアップ(初稿の提出)を早めておいて、編集とのやりとりを効率化することを目的としていました。
あとは、デザインだけでなくすべての仕事に通ずると思うんですが、早めに上げておけば、相手が感じる印象がいいんですよね(笑)。
信頼されるデザイナーになるには、デザインのクオリティーは保ちつつ、いかに合理的に仕事ができるかを重要視されているかと思います。

――デザインの参考にしているものがあったらお伺いしたいです。
マガジンハウスの「POPEYE」「BRUTUS」はよく見ています。デザインのセンスが圧倒的なので参考になります。
それと、エディトリアルデザインだと編集さんが参考にPinterestの画像をつけてくれることが多くて、さらに関連画像を見て掘り下げてみたりもします。
でも知人のデザイナーから「Pinterestばかり見ていると思考が狭まる」と言われたこともあって(笑)。
たしかにそうかもとは思います。デザインのヒントは、外に行っていろんな景色を見たり、美術館に行ってアートを鑑賞したりすることがいちばん吸収できる機会なので。
けれど、やはりPinterestを見て手軽に学ぶこともやめられないですね。
仕事が忙しくてなかなか外出できない時も、日々の勉強になるんです。
そのあたりのバランスも考えながら、さまざまなデザインを参考にしています。

――主要のお仕事となっているエディトリアルデザインのお仕事についてもう少しお伺いしたいのですが、雑誌のデザインはどれくらいの時間がかかるんでしょうか?
たとえば6ページ特集を担当するとしたら、まず1日かけてざっと作って、次の朝に確認してブラッシュアップするという感じなので1日半〜2日くらいですね。
修正がガンガン入るときがあるので、早め早めに動いています。
ちょうど昨日までやっていた8ページ企画は1週間かかったりもしたので、正直に言うと期間はまちまちです。
この1週間は泣きそうになりながら仕事していました(笑)。

――1週間も! つらそうですね…。
たしかにつらいことは多々あります。表1(表紙)と表4(裏表紙)をデザインする仕事をもらったとき、いろんな案を出したのに、最終的に前号とほぼ同じにされたこともありました。つらいというか、無駄になったのが悲しかったです(笑)。
編集者とクライアントがうまく話し合えてなかったんだと思うんですが、「あんまり挑戦しないで」という気持ちになりました(笑)。デザイナーあるあるですね。

――そんなこともあるんですね。デザイナーのお仕事は大変そうなイメージですが、そもそもYさんがデザイナーとなったきっかけとは?

高校生の時に読んでいた雑誌「NYLON」に憧れたことがきっかけでデザイナーになりました。
今のところ、「NYLON」に関わったことはないのですが、大好きなファッション誌のデザインを出来たことで、夢が叶ったなと思います。
仕事をしていて、つらいことはあるけれど、根底に楽しいと思う気持ちがあるので続けられますね。

――やはり、楽しさがやりがいにつながっているのですね。
そうですね。それに、雑誌が書店に並んだ時や、デザインした商品や名刺が出来上がった時の喜びはひとしおです。
形になるのが嬉しいですね。達成感というか、満足感というか。

――なるほど。Yさんのようなデザイナーに憧れる人は多いと思うのですが、未経験からデザイナーになることは可能でしょうか?
Adobeのソフトさえ使えれば誰でもなれます。具体的にはInDesign、Photoshop、illustratorの3つです。
エディトリアルデザインにはInDesign、写真の切り抜きなどの加工はPhotoshop、文字をグラフィカルにしたい時や一点物のデザインはillustratorを使います。それさえ一通り身につければ、デザインは簡単にできますよ。
むしろデザイン知識がなくても、ソフトさえ使えれば大丈夫です。知識は仕事をしているうちについてきます。

――そうなんですね! デザインやアートに詳しくないとデザイナーには向いていないのかと思っていました。
もちろん、デザイン好きや、アート好きであればこそ、ソフトさえ使えたらいいと思います。使い方は独学で学ぶことも簡単です。
一つ言うと、ショートカットキーが使えるとかなりスキルが高くなりますよ。
会社に所属しながら、家で仕事をしているデザイナーさんもいるので、通勤にストレスを感じている人にもオススメですね。

――通勤ナシとは驚きの情報ですね…。さて、Yさんの今後の展望をお聞かせいただけますでしょうか。
さまざまなデザインをインプットして、デザイナーとしての幅がさらに広がればと思います。
どんなデザインがあるのかもっと知りたいし、独立はしましたが、一人になったからといって閉鎖的になりたくはないですね。
今はファッション雑誌のデザインが主な仕事ですが、夢はスタイルブックを一冊まるごとアートディレクションすることです。

――楽しみにしています! 最後に、これから副業を始める方にメッセージをお願いします。
まずは本業を大事にしながら、すきなことを仕事にできればいいんじゃないかと思います。
デザインはわりと地味な仕事なので、コツコツできる方に向いています。
事務や経理などしている方で、クリエイティブなことに興味があれば、ぜひ気軽にチャレンジしてみてほしいです。

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