インタビュー

人生、一歩踏み出したいというアナタへ!エリート営業マンがピエロに…初めての挫折と“しっくりくる自分”を掴むまで

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「今の人生、このままでいいのだろうか?」「もっと違うことをしてみたい、より広い景色を見てみたい」「けれど、職業を捨てることはできない」…と、そんな悩みを抱える社会人は数多くいるはず。

“脱サラピエロ”の豊田淳さんも、その一人だったそう。幼い時から優等生で、勉強も運動もそつなくこなし、友達ともうまくやっていける、挫折のない人生。大学を卒業して入った広告会社では、エリート街道まっしぐら。
社内でも将来を嘱望されていた一方で、「この人生に面白みがない」と感じていたのだとか。

そんな彼が、今ではなんとピエロに。その理由とは? “出来杉君”からの脱却を得たヒントや、社会人を経てから生まれて初めて味わった挫折、将来の展望などを語ってくれました。

優等生で目標もなく生きてきた自分がちっぽけに見えた

――新卒で入社した広告会社を1年8カ月で退社したそうですね。不安はありませんでしたか?

当時はなかったですね。正直、いけるだろって思っていましたよ。

――その理由とは?

入社して1年ほどで、社内で“新人賞”を獲得して、東京へ栄転となったんです。そのタイミングで、これまでの人生で地元・名古屋から出た経験がなかったこともあり、新天地でより頑張ろうという決意のもと、「東京でたくさん友達をつくろう。1年間で1000人に会おう」と目標を立てたんです。実際は1000人以上に会ったし、給料日前には手元に数百円しか残らないほど、飲み歩いていました。

そこで、脱サラして自分の夢を追っていたり、まわりをうまく引っ張り上げてくれるような人だったり、自分とは違う同世代に刺激を受けて、優等生の“出来杉くん”で、目標もなく生きてきた自分がちっぽけに見えたんです。

そんなときに、自分も何かしたい、彼らのように目標や夢を追いたいと悩んでいたら、当時父から言われた「人生で一番大事なことは、腹の底から笑い転げた回数が多いことだ」という言葉がしっくりきて。同時期に、ピエロの養成学校があることを知ったんです。「これだ!」って直感的に思いました。

――“笑い”というワードから連想されるものは、お笑い芸人や、落語家などの演芸の道が多いですが、なぜピエロに?

単純に、さきほどお話した1000人以上会った中に、ピエロはいなかったんですよ。芸人やエンターテイメントに携わる人はたくさんいたけれど、もっと他にいない、面白いものがいいなと思ったんです。なかなかいないですよね、「友達がピエロ」。

――たしかにいないです。

それと、振り返ってみると、だからピエロに惹かれたんだなと思うエピソードがありまして。ピエロの歴史を紐解くと、中世ヨーロッパの“宮廷道化師”から始まるんです。

宮廷道化師とは、王様お抱えの、王様を楽しませるための仕事をする人。当時は封建社会で、王の言うことは絶対、側近さえも意見を言えないという中で、唯一ユーモアを交えて王を風刺したり、王にモノを言ったりすることができたのが宮廷道化師だったそうです。もし王を怒らせたとしても、道化師を処罰すると器が小さいと思われてしまうのが暗黙の了解で、処罰することもできなかったのだとか。

みなさんの知っているところだと、トランプのジョーカーが宮廷道化師の名残みたいです。ゲームによってはキングよりも強かったり、他のカードになったりと、既存のルールに縛られない唯一のものがジョーカー。そんな「常識や枠に囚われない存在」というのが僕の中でのピエロ像です。

そういったピエロの歴史を知って、以前の自分のような、優等生として枠に囚われて、他の人の目を気にして社会と打ち解けなければならないプレッシャーから解放されること、今までの自分から逸脱することを、深層心理の中で求めていたのではないかと思うんですよね。だからピエロを選んだことは運命的な出来事だったと思います。

初めての挫折は『人間失格』が愛読書

――エリート街道まっしぐらの中を外れて、ピエロの道を迷わず選んだ理由はさまざまあったんですね。さきほど、退社時の不安はなかったとお話されていましたが、実際の退社後の生活はいかがでしたか?

ピエロになってもうまくいくだろうと高をくくっていましたが、結果はまったく振るいませんでした。退社時の手元の残額は794円。ピエロの養成所に通って、下北沢の劇団の活動をする他は、ただただバイト生活。

寝る間も惜しんでバイトをいくつも掛け持ちをして・・・。20種以上のバイト経験があります。当時は慢性的な寝不足で、うまくいかない現実のために気分がどんどん落ち込んで、正直うつに近かったかもしれません。太宰治の『人間失格』が愛読書になっていました。人生で初めての挫折期間が半年くらい続いて、いろんな方に励ます声をいただくことで、だんだんと立ち直っていけました。

――挫折期間には、どんなことを考えていましたか?

大抵のことがうまくできて、挫折したことのなかった僕は、落ち込んだ経験もなかったんですよ。だからその時に気分が落ちるところまで落ちて。

『人間失格』も、主人公の人生が悪い方向に転がって転がって、廃人になっていって…「こうもうまくいかないか」と。けれど、そのストーリーがなんだか心地よかったんです。深い海にもぐっていくような感覚が、当時の自分と一致していたのかもしれません。

主人公にシンパシーを感じながら、僕も落ちるところまで落ちてみようと思っていました。それと同時に、この経験は後々ネタになるとも確信していましたね。

いずれ自分は食べられるようになるし、本を書いたりするのだろうと当時から考えていたし、順風満帆じゃないときにこそ、こんな時こそいかにネタを増やすかが大事だと、客観的に自分を見つめていました。

――落ち込みながらも、その時すでにプロの思考が備わっていたわけですね。会社を辞める時も、「生活ができるピエロ」のモデルケースになると心に決めていたとか。

ピエロになる、ということを周囲に話したときに、「食べていけない」「結婚とかできないよ」「老後どうするの?」とたくさんの人から言われたんです。その時気付いたんです。人が新しい事に一歩を踏み出すときに一番高いハードルとなるものは、経済的な不安だと気づいたんですね。

では、どう稼いでいるのかよくわからないピエロが、それをクリアしていたら、人の背中を押せるようになるんじゃないかと考えたんです。「ピエロ、老後の準備しっかりしてます」って言えるくらいに。結婚して子どももいて。ピエロとして、経済的な不安が一切ない状態で居られること。それが自分の使命だと感じています。

ピエロを「面白くない」と否定されることが夢

――さきほど貧乏生活のお話もありましたが、現在の生活は?

貧乏生活は、退社後5年目の29歳くらいから脱却しました。30歳を迎えた今では、年収はサラリーマン時代を超えました。

――同世代の平均年収よりも多いのはすごいですね! 値段決めやクライアント、スケジュールはどうされていますか?

パフォーマンスの値段は最低5万円です。クライアントは紹介や、実際にパフォーマンスを見た方から依頼が来ることが多いですね。スケジュールは1日8時間くらい寝ています。5年間の地獄のバイト掛け持ち生活から抜け出して、眠れるようになったことがうれしくて(笑)。

それと、パフォーマンス集団「白A(シロエー)」に加入した事で、より生活は安定しました。

昨夏に新メンバーオーディションで加入して、ちょうど所属事務所から独立したばかりの「白A」はパフォーマンスだけではなくさまざまな事業をスタートする時期でした。経理やマーケティングなど、事務的な作業もメンバーがそれぞれ担当しています。

いま僕は、「白A」の新規事業、プロジェクションマッピング×世界的エンタメが安価で出来るブライダル商品「セレブレーションズ」の営業に力を入れています。元々営業職だったので、仕事は板についているし、やっていて楽しいですね。

――パフォーマンスで食べられている今のやりがいは何でしょう?

今の自分が一番しっくりくるんです。ずっと会社員のままだったら、こんなふうにいられなかった。

生活が成り立つようになった今、尊敬する人から言われた、「求められたことをなんでもやってみる」ことを一つ一つ実現することが、今のやりがいだと思っています。

――今後の豊田さんの目標は?

ピエロを「面白くない」と否定されることが夢です。

――詳しく伺ってもいいですか?

もしユニークのラインがあるとしたら、今ピエロはそのラインよりも上にいると思うんです。けれど、もっとユニークな存在の人が増えて、そのラインが上がったら、いつかピエロはユニークのラインよりも下、つまり面白くない存在となってしまいますよね。もしもそんな世界が訪れたら、どんな世界になるんだろう? 何が面白いとされるようになるんだろう? とわくわくしませんか?

僕はその世界が現実になることを楽しみにしています。スポーツの世界だと競技人口が増えればその種目が発展するように、一歩踏み出して面白いことをしようと思う人が増えれば、よりユニークな人たちが台頭します。そんな人が少しずつでも増える世界が来たらいいなと思っています。

――もしその世界が来たら、その時豊田さんは?

ピエロよりも面白いことをします! “脱・脱サラピエロ”になります(笑)。

――前を見続ける姿勢に感銘を受けます。最後に、やりたいことがあるけれど、なかなか一歩踏み出せないという人へメッセージを頂けますでしょうか。

アメリカのとある研究結果で、1000人の90歳以上の男女に「人生後悔していることはなんですか?」というアンケートを取ったら、9割以上の人が「もっと冒険しておけばよかった」と答えたそうなんです。

死ぬ間際になって、もっとこうしておけばよかったなって思いたくないですよね。だから、人と会って刺激をもらって、ぬるま湯につかる自分から脱しなきゃダメです。現状維持が一番面白くないですから。

一歩踏み出せば、自分を求めてくれる人が多かれ少なかれ絶対にいます。たとえ挑戦した先でどんなことが現実に起こったとしても、死ぬことないですから、とにかくやってみることが大切です。

僕の経験則ですが、一生懸命何かをしていれば、ピンチのときに助けてくれる人や、チャンスをくれる人が必ず見ていてくれています。

だから、やりたいことを見つけたならば、人生をかけて目標に向かって挑戦してみることがいいと思いますよ。

豊田さんの関連リンク

■PV1


■PV2

■パフォーマンス動画
【マジックショー】


【ピエロ】(子ども)


【テーブルマジック】

■近日、著書も刊行予定

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