インタビュー

イラストでつながる新しい可能性を話題のイラストレーター・momochyが語る【後編】

イラストレーターだけでなく、デザイナー、ハンドメイド作家と、女性を中心に人気を博すmomochyさん。
そんな彼女が、後編では自身の将来の夢や強い意志を告白します。
やわらかな表情でありながら、目を輝かせて未来への展望を語りました。

■momochyさんが「イラストを副業にする方法」、これまでの軌跡を語る前編はコチラ

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きちんとイラストの仕事をしたいという願望があります

ーーこれまで、イラストとデザインどちらも経験されたmomochyさんが思う、2つの違いは何ですか?

イラストとデザインって真逆だなと思っているんです。イラストやアートは、自分の描きたいものを描くことを良しとされている所があるんですけど、デザインは自分の好きで作っちゃいけなくて。クライアントさんがいて、正解があって、そこに充てていくお仕事なんです。

私はどちらもやっているからこそ、「ここは自分を出してもいいかな」「ここはこう描いた方が喜んで下さるかな」と意識してバランスを取ることも、結構ありますね。

ーー今、イラストレーターとデザイナーの割合はどれくらいですか?

週に3日、業務委託でデザイナーのお仕事をしていて、ほかはイラストを描く時間にしているんですよ。半分以上はイラストが占めていますね。副業時代は週に5日デザイナー、ほかはイラストだったので、現状はイラストを描く時間を増やしている状態です。

ずっと、きちんとイラストの仕事をしたいという願望があって…応援し続けて下さる方々の期待に応えたいんです。
会社員もすごく楽しかったですし、デザインの仕事もたくさんさせていただいたので、苦渋の決断ではありました。

ーーイラストへの思いが強いんですね。これまで心に残ることはありますか?

展示のたびに心に残る出来事がありますね。特に初めての展示の時の記憶は鮮明に残っています。我が家は父がイラストレーター、祖父がアニメーターで、それぞれ全く違う絵柄なんですけど、その3人で展示をした企画展に、大学1年生の春休みに参加したんです。

それまでブログしかやっていなかったし、父や祖父とは違ってプロではないので、一体人は来るのだろうか…? って心配だったんですけど、初日から沢山の方が来てくださって。

普段顔の見えない関係なのに、こんなにたくさんの人の心が動いて来てくださったんだなぁ、わざわざ会いに来てくださるんだなぁ、ってことに気づけたことが何よりも嬉しかったんです。
こんなふうに、インターネットを通してでも、見てくださる、会いに来てくださる方がいるんだということは、今もずっと励みになっています。

ーーお客さんはやはり女性が多いですか?

そうですね。でも、お父さんくらいの年齢の男性もいらっしゃることもあって、ガールズイラストの展示に勇気を出して来てくださると思うと嬉しいですね。

私自身も、色んな方の展示を見に行くんですけど、緊張して作家さんとあんまり話せなかったな…何なら緊張しすぎて絵もちゃんと見られなかったな…みたいなことがあるので(笑)、気持ちがよくわかるんです。

だから、こちらからどんなタイミングで話しかけたらいいかな、と様子をうかがうこともあります。展示するのも見に行くのもどちらも緊張するんです(笑)。

「絵に救われました」と言われた思い出

ーーそうだったんですね(笑)。お客さんから掛けられた言葉の中で、忘れられないものはありますか?

「momochyの絵に救われました」と言われたことですね。その方はあまり学校に行けていなくて、気分が落ち込んでいた時期に、私の描いた笑顔の女の子の絵に出会ったそうなんです。そこから持ち直して、今看護学校に行っている、と直接お話してくださいました。

私は人を幸福にしたいという思いで、絶対に笑った顔を描いているんですけど、「こういう思いで笑顔の女の子を描いている」ときちんと明言したことはないんです。

けれど、そうやって見て感じ取ってくださる方もいて、なにかのきっかけになるのなら、こんなに嬉しいことはないなと思いましたね。

ーーそういったこともやりがいにつながっていくんですね。

イラストもデザインもどちらも経験したから気づけたことだと思うんですけど、イラストってこうして、直接自分に見た人の気持ちが届くんです。デザイナーは数字が改善されたとかくらいで、見た人がどう思っているか、知れる機会がないんですよね。

だからイラストレーターのような、目の前で自分の作ったものを買ってもらうとか、目の前で感想を言ってもらえることってなかなかないですし、本当に価値のある仕事だなと思います。

ーー目標の人や、将来の夢はありますか?

目標はずっと父です。同じイラストレーターでも、絵柄はまったく違うんですけど、家で仕事をしている背中を見て憧れていました。
それに、父は自分のアート表現を大事にしながらワークショップの活動をしていて、私もそうなりたいと思っていますし、私自身がいつか家族を持ったときにも、かっこいいと思ってもらえるような仕事をしたいです。

夢は、動物が好きで、犬や猫の殺処分を減らしたり、彼らの役に立つことですね。中学生の時に日本のペット産業の問題の深刻さを知ったんですが、彼らのために働きたくても主な仕事はボランティアで。それがとてもショックだったんです。

そんな時に、絵本作家のどいかやさんが「ペットショップにいくまえに」という作品を出していることを知って。
ペットに関する問題を、悲しい写真でアピールするのではなくて、みんなでどう協力していったら防ぐことができるのか、そういったことをかわいいデザインや伝わりやすいレイアウトで表現していることで、役に立つことができるんだと衝撃を受けました。

それから、私はイラストを通して動物保護の活動をしたいと思うようになったんです。ボランティアも大事だと思いますが、私だからこそできることをしたいと思った時に、自分の得意な絵を生かして、役に立てたら本望です。それが最終目標です。

新しい何かを始めることで、生き方がプラスに変わる


ーーとても素敵ですね。最後に、イラストやデザインの副業を始める方にメッセージをお願いできますでしょうか。

イラストもデザインも、どちらも今日始めようと思ったらすぐにできることだと思います。
なにかものづくりをしたり、アウトプットしてSNSに載せたり、サイトを作ったりして、自分はイラストレーターです、デザイナーですと名のれる場所を作れば、もうそこが第一歩だと思うので、まずは始めることが大事かなと思います。

うまくなるまで人に見せたくないとか、デザインの仕事はハードルが高いんじゃないかなとか、思うことはたくさんあるかもしれませんが、でもやっぱり対人間で、絶対にコミュニケーションをしながら続けるものなので、とにかく発信することです。

まずは何も考えずに始めてみてください。そして、怖がらないで発信を続けていくことが大事です。
そこでどんな反応が返ってくるのか、きちんと確認しながら続けていくのが成長につながると思います。

最初は反応をいただけなくても、絶対にどこかで見てくださっている方はいて、もっと頑張ろうって思えるきっかけになる出来事が起こりますし、こんなにコミュニケーションツールが発展している中で、活用しない手はないんじゃないかと思いますね。

ーーでも続けることって本当に難しいですよね。

私自身もmomochy以外に続いたものって何もなくて、三日坊主なんですよ(笑)。趣味とかも全然なくて。
そんな中でmomochyを続けていられるのは、見てくださる方がいたからかなと思っていて、たった1つのいいねでもうれしいし、そうやって見ている人がいると発信しますし、むしろ続けざるをえないというか。

ーーモチベーションを自分で作ってしまうというか。

そうです! 私だったら、毎日絵を描こうと決めた時に「誕生花」をテーマにしたんです。毎日あるものをテーマにすれば、楽しみにしてくださってる方のために絶対に続ける…と自分を追い込んで(笑)。

どこでつまずくか、やってみなきゃわからないので、まずは初めて、続けてみてほしいです。好きなものなら自然と続くと思います。

それに副業をしていると、副業が息抜きになったり、逆に本業のモチベーションになったり、相乗効果があるんです。まったく違うことをしていても、「こことここ、考え方一緒だ」って気づいたり、そうやって楽しみながら副業をしていくこともオススメです。
新しい何かを始めることで、生き方がプラスに変わっていくことも、絶対にあると思います。

■気になる前編はコチラ!イラストを仕事につなげるステップアップ法も紹介

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ライター・構成=oshinoy

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