コラム

パラレルキャリアとは?単純な複業ではない人生の働き方

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働き方改革が推進されてきたここ数年で、パラレルキャリアという言葉が頻繁に使われるようになりました。では、パラレルキャリアとはなんでしょう?平行・並行という意味を持つパラレル(Parallel)に、経験・生涯・経歴という意味を持つキャリア(Career)を組み合わせていることから、複数の経歴を並行して継続させる生き方、という風に受け取れるかもしれません。

キャリアという言葉は、本来、プライベートや働き方も含めたその人の経験値・歩んできた生き方を表しますが、日本では働き方の経験値が重視される傾向にあるため、複数の職業を持つ生き方、と解釈されることが多いでしょう。

そうした意味では、パラレルキャリアと似た意味で使われる言葉に、アメリカのミレニアル世代を中心にすっかり定着したといえる考え方、ポートフォリオキャリアが挙げられます。しかし、ポートフォリオキャリアという概念が当たり前に定着しているアメリカと比べると、日本ではパラレルキャリアの概念・意味すら理解が進んでいないように思えます。

両国の労働環境が大きく異なるとはいえ、なぜ、このような違いが起こっているのでしょうか?そこで本記事では、パラレルキャリアとは一体どのような概念なのか?私たちがパラレルキャリアを意識しなければならないのはなぜなのか?その背景ともいえる環境の変化とともに解説していきます。

パラレルキャリアとは?


パラレルキャリアとは、ピーター・ドラッカーが自著「明日を支配するもの」のなかで提唱したとされる、これからの社会における生き方です。人間の長寿化に伴って、相対的に組織の短命化が顕在化したため、組織に所属する人生とは別に、第2の人生を歩む必要があると説いたものです。

つまり、パラレルキャリア=「複数の働き方を並行して持つ」というのは短絡的な考え方でしょう。むしろ「複数の生き方を並行して持つ」という捉え方が自然であり、働きながら非営利団体などでの活動に生き甲斐を見いだす、というのもパラレルキャリアなのです。

日本でも徐々に理解されてきているようには思えますが、本業・副業の区別なく、複数の職業・活動に並行して取り組むというのが、現時点でのパラレルキャリアに対する主流の認識なのではないでしょうか。

パラレルキャリアと副業・兼業・複業の関係


パラレルキャリアに対する認識が定着していないのは、日本における働き方が、終身雇用を前提に成り立ってきたからだと考えられます。

一方、日本でも以前から多様な働き方が存在しており、副業・兼業・複業などの言葉は頻繁に使われていました。これらの言葉とパラレルキャリアとの区別がつきにくい、というのも理解が進まない理由なのかもしれません。

では、それぞれの言葉にはどのような違いがあり、どのような関係性があるのか?解説していきましょう。

働き方改革で促進される副業・兼業

副業・兼業は、近年の働き方改革で促進されている働き方であり、多様な働き方を実現させるための政府主導の取り組みでもあります。モデル就業規則からも「副業・兼業の禁止」が削除されたたため、今後の広がりが期待されているのはご存知の通りです。では、副業・兼業の定義とはなんでしょう?

副業は「主」となる本業を持つ人が、余暇や隙間時間を利用して「副」となる職業でも収入を得るものです。週末アルバイト、スキルを活かしたタスク請け負いなどが副業にあたりますが、あくまでも主となる本業を持っていることが前提になります。

一方の兼業は、2つの異なる職業・事業に就く人が「主」「副」の区別を付けず、どちらにも本格的に取り組むものです。さまざまな形態が考えられますが、農業のほかに職業を持つ「兼業農家」を思い浮かべてみれば理解しやすいかもしれません。

兼業と似た言葉としては「複業」も挙げられるでしょう。どちらも就いている職業すべてに本格的に取り組むのは同じですが、兼業が2つの職業・事業を対象とする一方、複業は2つ以上の職業・事業を対象としていると考えられます。

いずれにしても、副業・兼業・複業は、複数の職業・事業から収入を得ることが大前提であることがわかります。これは働き方改革が、労働人口の減少が避けられない日本の現状を見据え、これからどのように労働力を確保していくか?が重視されているからだといえるでしょう。

パラレルキャリアの定義

では、パラレルキャリアの定義とはなんでしょうか?実際のところ、パラレルキャリアに明確な定義があるとはいえないのが現状であり、人によって捉え方が異なるのも事実です。

あえて定義するのであれば、副業・兼業・複業が、働いて収入を得るのが前提になっているのに対し、複数の生き方=キャリアを並列して継続させるパラレルキャリアは、必ずしも「収入を得るのが目的であるとは限らない」ということでしょう。

つまり、ひとつの職業・事業に人生のすべてをかけるのではなく、自分のやりたかった職業・事業に挑戦する、なりたかった自分になるための活動に取り組むなど、自己実現を目指して複数のキャリアを並行して進めていくのがパラレルキャリアなのです。

なぜパラレルキャリアという概念が注目されているのか?


ピーター・ドラッカーがパラレルキャリアという概念を提唱したのは、今から20年ほど前のことです。ポートフォリオキャリアが定着しているアメリカはともかく、なぜ今になって、パラレルキャリアが日本で注目されるようになったのでしょうか?

経済構造の変化

人口増加とともに経済市場が拡大していた従来は、物質を消費する需要も旺盛であり、品質の高い製品を低価格で供給すれば、企業が継続した成長を遂げられていた時代でした。この分野は日本企業の得意とするところでもあり、グローバル市場への参入を含めて、大企業といわれる会社が数多く誕生した時代だったといえます。

しかし、デジタル技術の進化とともに情報化が進展した近年では、あらゆる製品のコモディティ化が進み、製品のライフサイクルも短縮する一方になりました。さらにグローバル化が進展した経済市場では、競合は国内だけでなく、成長著しい新興国企業も相手にしなければなりません。

こうした競争の激しい経済市場を企業が生き抜くには、市場の変化に柔軟に対応するスピーディーな経営の舵取りが欠かせませんが、すべての企業が対処できているわけではないでしょう。従来、予想もできなかった大企業が倒産の憂き目にあっているのはこのためであり、経済構造が大きく変化した現代では、どんな大企業であっても安泰ではないことを示しています。

このような事実は、終身雇用を前提に新卒入社したビジネスマンに大きな衝撃を与えるとともに、自分自身の生き方を再考するキッカケを与えたのではないでしょうか?

終身雇用の崩壊

経済構造の変化に対処して企業が生き残っていくためには、変化を続ける市場にあわせて事業のポートフォリオを変化させていかなければなりません。そのためには、必要なときに必要な事業にリソースを適切に割り振っていく必要があります。それは人材であっても例外ではありません。

経団連やトヨタといった企業から、終身雇用の限界を訴える話が伝わってきているのは、こうした経済構造の変化と無縁ではありません。企業が株主などのステークホルダーのために存在するという考え方が定着した現代では、企業にとっての人材は流動性を持つべきものであり、もはや終身雇用を継続するつもりのある企業は皆無だといえます。

実際には、企業が非正規雇用者の割合を増やしたバブル崩壊以降、終身雇用制度の崩壊は暗黙の了解になっていたともいえますが、大企業のトップが発言するにいたったことから、多くの労働者が現実のものとして受け止めざるを得なかったことでしょう。

それでは、終身雇用をあてにして、ひとつの企業へコミットしてきた従業員はどうなるのでしょう?新たなキャリアを見つけ、自分自身で新たな人生を切り開いていくしかありません。なぜなら「会社はなにもしてくれない」からです。

第2の人生への不安

終身雇用の事実上の崩壊によって、定年まで勤め上げれば悠々自適の生活が送れるという夢は、まさに幻想になりました。少子高齢化の加速する現代の日本では、現役世代の支払う保険料で賄われる年金が目減りするのは避けられません。非正規雇用の増加で退職金収入も期待できないなか、第2の人生への不安を持つ人も多く存在します。

老後資金が2,000万円不足するなどという話は、金融庁の調査を待つまでもなく、だれでもが漠然と認識していることであり、定年後にどのように収入を得ていくかは多くの人が抱える課題なのです。

それでは、定年を迎えた高齢者でも雇用してくれる企業を探し、嘱託やアルバイトをこなせばいいのでしょうか?それもひとつの方法かもしれませんが、定年が関係ないキャリアを持てていたらどうでしょう?このような事実も、自分の働き方・生き方を見直すキッカケになっているのではないでしょうか?

パラレルキャリアを歩むことでなにが得られるのか?


終身雇用が当たり前だった日本と異なり、人材の流動性が高く競争の激しいアメリカでは、早くから自分自身の働き方を見直す機会があったため、ポートフォリオキャリアという考え方が定着したのだと思われます。

一方、遅ればせながら現実の変化に気付いた日本では、今のままではいけないと感じつつも、どうすればいいのかがまだ理解できていない段階なのかもしれません。たとえば、複数の職業・活動にコミットするパラレルキャリアでは、うまく自分をマネジメントしないと、どれかがおろそかになってしまうリスクがあります。

それでもパラレルキャリアを歩むべきなのでしょうか?たとえば、副業・複業することによって、私たちは生活するうえで必要不可欠な「収入」を得られます。では、必ずしも収入を得るのが目的ではないパラレルキャリアを歩むことで、私たちはなにを得られるのでしょうか?

ひとつのキャリアでは得られない知見、人とのつながりが得られる

本業としてひとつのキャリアを歩むだけでも、経済活動によって学生時代では得られなかった知見や経験を重ねられます。しかし、得られるものは業種・業界内の動きに従ったもののみに限られがちです。異なる業種・業界のキャリアも並行させるパラレルキャリアであれば、それぞれのキャリアで異なる知見・経験が得られます。

これによって、自分自身の知見や経験を幅広いものにできるのはもちろん、それぞれで得られた知見・経験をそれぞれに応用・適用し、新たなイノベーションや事業を生み出すことも可能になるでしょう。

同様に、それぞれのキャリアにかかわる人々がそれぞれ異なるパラレルキャリアでは、より多くの人々とのつながりが得られます。複数のキャリアに本格的に取り組むパラレルキャリアでは、こうした幅広い人脈が強固な人間関係を形成するのにも役立ちます。

収入を増やせるチャンスがある

収入を得るのがパラレルキャリアの第一義ではありません。そのため、収入に直結しないキャリアを歩むこともあるでしょう。しかし、自己実現のために取り組むのがパラレルキャリアであるため、趣味のように片手間ではなく本格的に取り組むことになります。

プロフェッショナルになるための2万時間の法則があるように、本格的に継続してキャリアに取り組むパラレルキャリアであれば、その道のプロフェッショナルになれる可能性があります。複数のキャリアを歩むうちに築かれた人間関係・人脈も、プロフェッショナルとして収入を得るための助けになるかもしれません。

リスクを分散して充実した人生を送れる

経済市場のグローバル化が急速に進展し、なにもかもが急激に変化するようになった現代では、自分の会社が近い将来存在するかどうかの保証もなく、AIの進化によって職業・職種自体がなくなってしまう可能性もあります。

こうした時代では、ひとつのキャリアのみにしがみつくのはリスクが高過ぎ、生き抜いていくのすら難しいといわざるを得ません。しかし、パラレルキャリアを歩むことによって、結果的にリスク分散が可能になるのです。

仮に定年までひとつのキャリアで勤め上げたとしても、パラレルキャリアによって自己実現に向けたキャリアを継続させていれば、その後の人生を有意義なものにでき、さらには収入を得られる可能性もあるのです。

パラレルキャリアは自分の身を守る人生の働き方


すでに解説したように、パラレルキャリアに明確な定義があるのかというと、そうともいい切れないのが現状であり、人によって捉え方が変化するのも事実です。しかし、複業に近い意味で解説されることもあるパラレルキャリアは、単に収入を増やすことを目的にしたものではなく、自己実現を目的にキャリアを歩んでいくものなのです。

パラレルキャリアによって得られるのは収入ではないかもしれませんが、確実にあなたを有意義にしてくれる人生の働き方であり、複数のキャリアを持つことによって、あらゆるリスクからあなたの身を守ってくれるのです。

一方、2017年に産業能率大学が発表した「2017年度 新入社員の会社生活調査」によれば、2004年頃から終身雇用を望む新入社員は増加傾向にあり、2017年には全体の71.8%にも達しています。親世代が終身雇用であることが影響しているのかもしれませんが、一刻も早く認識を改めるべきではないでしょうか?

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