インタビュー

小さいことの積み重ねで憧れの仕事に近づく。小説家志望の田中さやかさんインタビュー

「将来は○○になりたい」
「最近××に興味があるから、仕事にしてみたい」

自分のやりたいこと、大好きなことを仕事にしたい思いをもたれている方は多いはず。個人で働くことが奨励されてきた現代では、決して憧れの仕事に就くのは難しいことではありません。

けれども、「自分には経験がない」「どうやって叶えればいいかわからない」と、一歩踏み出せずに変化のない自分に甘んじていたり、モヤモヤしたりする人も少なからずいることでしょう。実践できるのは特別な人だと諦めている人もいるかもしれません。

今回取材させていただいた田中さやかさんは、都内に在住のフリーライター。フリーランス3年目で、以前は映像制作会社にお勤めでした。

「子供の頃から憧れていた小説家になりたい」

制作会社に勤めているに湧いた内なる声を叶えるため、未経験にもかかわらずキャリアとライフスタイルを大きく変化させました。

自分の好きなことを仕事にすることの嬉しさ、生活で湧く葛藤、これから好きなことを仕事にしてみたい人に向けてのアドバイスなどを話していただきました。

自分のやりたいことを仕事にするのは誰にでもできることだと、自信をもてる人が1人でも多く増えることを願い、本インタビュー記事をお届けいたします。

前職での働き方と、働き方を変えようと思ったきっかけはなんでしょうか?

私は子供の頃に、将来は文章を書くか映像制作の仕事に就きたいと思っていたんです。ただ、文章の仕事は自分には無理なんじゃないかと諦めて、大学卒業後に映像の制作会社に入社しました。

入社時はアシスタントでしたが、キャリアを積んでディレクターになって、番組作りのために朝から晩まで働いていました。

ただ、忙しく働いていくなかで映像の仕事にのめりこめない自分に気づきました。これはよくないと思って、自分の仕事が好きになれるように勉強するなど努力もしたんです。けれど、映像制作が本当に好きな人は私が関心をもてないような細かな技術的なところなどにこだわりをもって、情熱を注いで取り組まれていて…そんな姿と自分を比較したら敵わないなと思って、今の仕事を続けることに違和感を抱くようになりました。

子供の頃に憧れていた仕事だったけれど、実際に働き出したら理想と現実のギャップに大きく悩まされました。そんななか、現実逃避としてやっていた読書やブログを通じて、文章の仕事をやってみたい気持ちが湧いてきたんです。

本を読むときはすごく没頭しているし、ブログを書いているときはとにかく楽しんでいる自分がいました。文章を書いていると、「こんなエッセイや小説が書ける作家になりたい」ってワクワクしながら夢を描いているんです。けれど、映像制作では自分の将来像が浮かび上がらないし、楽しい気持ちが湧くこともなくて。本当に好きなことが仕事でないと続けていくのは難しいと思いました。

また、ちょうど私が悩み始めた時期に、クラウドソーシングを使ってwebライターとして活躍する人が多くて。文章を書く仕事ができるかもしれない気持ちと、小説家になりたい夢を叶えたくなって転職に踏み込みました。

‐本当にやりたいことをしたいという素直な想いに従って転職に踏み切ったんですね。

そうですね、今思えばそう思います。今はフリーランス仲間がいて、自由な働き方をしている人たちに囲まれているから転職は普通のことと思えるけれど、当時は環境を変えることはは勇気が必要でした。でも、踏み出してよかったと思っています。

前職とフリーランスの働き方で、収入やライフスタイルの違いはありますか?

当時の給与が少なかったということもありますが、収入は増えました。都内で女性1人で暮らしていくことができています。ただ、最初から稼げたわけではなくて、何年かの下積みのおかげで安定して生活できるようになりました。

ライフスタイルは決して優雅なものではなく、なりたての時はがむしゃらに働いていて、土日も仕事づくしです。今年でフリーランス3年目ですが、やっと土日祝日休めるようになりました。最初の2年は休みなく頑張っていましたね。

睡眠はしっかりとっていたのですが、遊びの時間はほとんどありませんでした。自分の好きなことをやっているので、遊びたい欲も湧いてこなかったですね。

前職の時とのめり込み具合が全然違っていて、もっと勉強したい気持ちも自然と湧いていました。忙しいけれど日々の充実感が圧倒的に違うものになって、やりがいを感じています。

夢の小説家に向けて日々どんなことに取り組まれていますか?

いきなり小説家志望として生きていくのは食べていけないと思っていて、生計を立てるためと、文章を勉強するためにライターとしてメディアで取材記事を執筆しています。最初は生活のための仕事の割合が10でしたが、年ごとにその割合を変えていくことを目指しています。たとえば、1年後は生活のための仕事を8にして、2がエッセイや小説にかかわるものといった感じです。

本当にやりたいことで仕事をしていくためには、コンテンツ作りもしなければなりません。今取り組んでいることはnoteで作品を書き溜めていくことで、200日連続で更新できています。あとは、自分の作品を文学賞やコンテストに応募することもあります。


(田中さんのnote。短編小説やご自身のライフスタイルや考えをエッセイとして執筆。心がほっこりする文体から、田中さんのお人柄を感じずにはいられません。画像のおすすめ記事はこちらから)

‐フリーランスになると生きていくためにはやりたい仕事以外のオファーを受けることもあるかと思います。その時はどんな風に取り組まれていますか

最初は「面白そうだな」と思って取り組んでみるのですが、やってみると「なんか違うな…」と、違和感をもつようになって義務感でこなしている自分に気づくことが多いです。

普段はインターネットでメディアのコラムや取材記事を受けているのですが、イベント運営のオファーを受けたときは、人とのかかわりが面白そうかなと思って挑戦しました。けれど、「長く続けていって自分で得られるものは何だろう?」と、将来像が浮かばなくて徐々に自分の熱量が下がってしまいました。ただ、お金や信頼関係のこともあってやめるにやめられず、惰性的に続けてきたこともあります。

仕事を提供してくれた会社が大手だったり、ネームバリューがあったりすることもあって、自分がやり続けたい気持ちを無視して続けてしまい、モヤモヤを抱えながら過ごしてしまうんです。

‐葛藤はどうやって乗り越えられましたか?

仕事でモヤモヤを抱えたときに知り合いに相談したら「モヤモヤを抱える仕事の延長上には、あなたがやりたいことがあるの?」と言われ、自分の答えはNoでした。自分の仕事を断捨離して自分を変えなければいけなかったんです。断ることには抵抗がありましたが、そのあとに文章の仕事に没頭して、自分の軌道修正をして、やりたい仕事を続けていこうという気持ちを取り戻しました。

今の働き方でこれまでと大きく変わったことはなんでしょうか?

働き方の価値観が大きく変わりました。何かあったときに自分の力で生きていけるような、自立した生き方が大切だと思っています。女性は結婚や出産などさまざまなイベントがありますが、変化にも耐えて乗り越えられる力を20代からつけられて良かったです。

万が一、未来の旦那さんがリストラになったとしても冷静に対応できると思います。この人がいないとダメという依存しない働き方ができるようになれる自信がついたのは、フリーランスになったからでしょうね。

やりたいことや夢をもっている人が、今のライフスタイルの中で叶えるためにはどんなことをすればいいでしょうか?

小さくていいから何かを始めてみてください。ちょっとやってみたいなと思うことがあれば関連することを小さなことからやってみるのが、大きな一歩になると思います。私の場合はnoteでしたが、写真を撮るのが好きならInstagram、マンガが好きならキャラクターを描いてみるなど、自分の時間でできる小さなことを積み重ねていってほしいです。

才能がある人はすぐに能力が発揮できると思うけれど、私のような凡人が結果を出すためには量をこなすしかないと思い、努力してきました。それに、量をこなすことは「私にはこれしかない」と自己暗示をかけることもできるので、好きなことを続けられる原動力にもなりますよ。

‐そうやって日々小さく積み上げたものが仕事につながるためにはどんなことをすればいいでしょうか?

自分から積極的に行動するのみです。私の場合、フリーランス駆け出しの頃、インタビューや取材の仕事も関心があったのですが、実績がなくて仕事を獲得することができませんでした。そこで、当時所属していたオンラインサロンのメンバーに自主的にインタビューをして、それを自分の実績としてまとめてメディア運営会社に営業したんです。それがきっかけでお仕事の話をいただくことになりました。

まずは収入につながらなくても作品を作っていき、実績やポートフォリオを作って会社に売り込んでいくことが大切だと思います。どれだけ営業や提案文章が素晴らしくても、依頼する側は実績がないと「この人にお願いしよう」という意思決定に至るのが難しいと感じます。具体的にどんなことができるのか、どんな経験があるのかを提示できると安心材料となって依頼してくれるようになりますよ。

ちなみに先日、noteをきっかけに短編小説の執筆の依頼を受けたことがあります。小さくても積み重ねていけば評価されるものになるので、始めたら諦めずに続けていってほしいですね。

これから好きなことを仕事につなげたい人に向けてのメッセージをお願いします。

私は、夢を叶えるために選んだ今の働き方はとても満足していて、これからも頑張っていきたいと思っています。

好きなことを仕事にするのはいくつになってからでも始められるし、諦める必要もありません。ただ、タイミングや運、時代の流れなどがあるから思い立ったらすぐに行動に移した方がいいです。今から始めるのと1年後に始めるのとでは、積み重ねられるものに大きく差ができてしまいますからね。

編集後記

田中さんは現在、エッセイや小説、コラムなどをnoteで発信しています。なかには働き方に関する記事もあり、これからの働き方やキャリアに悩まれている方々が行動するきっかけが得られる読み物になっています。

彼女は現在、大手クラウドソーシングを運営するランサーズ社の『新しい働き方LAB』の東京コミュニティマネージャーを務めています。ご自身のように好きなことや夢につながる仕事をやりたい人を応援するコミュニティ事業で、東京含め全国でイベントが毎月開催されています。

田中さんのお話を通じて、やりたいことを仕事にしたいと思われた方はぜひ彼女のTwitterやnote、イベントなどをチェックされてみてはいかがでしょうか?

田中さんのご活躍はこちらでチェック⇓

Twitter■https://twitter.com/natvco
note■https://note.com/sayakatanaka
新しい働き方LAB■https://www.lancers.jp/lab

田中さんがマネージャーを務める新しい働き方LAB・東京キャンパスのFacebookグループ参加はこちらから

ABOUT ME
ayakaida
ayakaida
1987年生まれ。東京で保育士として勤務をしていたが、2013年に夫の海外赴任に帯同するために退職。 海外で勤めることができないなかでクラウドソーシングと出会い、SNSで文章を書くことが好きだったこともありWebライターとして活動を始める。 場所や時間にとらわれず、自分の好きなことを仕事にしたい友人たちの声を聴き、自分にできることで人々のライフスタイル充実に貢献したい思いから編集長に就任。 2児の母親かつクラウドワーカーとして500以上の記事制作、編集に携わる。SEOにも精通しており、リライトで圏外から1ページ目表示を達成した実績も多数。 現在はライティングプロダクション運営、講師業も行い、新しい働き方のヒントとしてWebライターの働き方を発信している。 趣味はムエタイで元世界チャンピオンから指導を受けている。
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